◎今年国内で押収した違法薬物はこれで40トンを超え、昨年同時期から約30%増加した。
2022年9月5日/ベネズエラ、北西部ティラヤの海岸で押収されたマリファナとコカイン(Regina Garcia Cano/AP通信)

ベネズエラ軍は5日、北西部の海岸で過去最大規模のマリファナとコカインを押収したと発表した。

軍報道官によると、軍の特殊作戦部隊は3日、北西部ティラヤの海岸近くを航行していた船舶からマリファナ約3トンとコカイン約8kg、船外機モーター7台を押収したという。

この船はコロンビアを出港し、西インド諸島の仏領マルティニークに向かっていた。

軍は乗組員12人を逮捕した。報道官によると、12人は全員ベネズエラ人で、コロンビアに拠点を置く麻薬カルテルとつながりがあることを認めたという。

この取り締まりは、ベネズエラ国外で活動する武装勢力向けに準備された作戦のひとつと伝えられている。

軍報道官によると、別の部隊は海岸近くの違法滑走路と仮設事務所に踏み込んだ。この違法施設は麻薬カルテルとつながりのある国内のギャングが管理していたとみられるが、詳細は明らかにされていない。

軍報道官は声明で、「当局は2012年からこの地域がマリファナの密輸や隠し場所になっていることを認識し、慎重に捜査を進めてきた」と説明している。

軍はこの作戦で押収した麻薬、モーター、ボートを記者団に公開した。作戦には大型武装ヘリ2機も投入され、兵士数十人が参加したとされる。

政府によると、今年国内で押収した違法薬物はこれで40トンを超え、昨年同時期から約30%増加したという。

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