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ベネズエラの刑務所で暴動、受刑者が虐待被害に、発砲も

公開された映像では、屋上に集まった受刑者たちが白い布を振りながら「正義を求める」「撃たれている」と叫ぶ様子が確認された。
2024年8月1日/ベネズエラ、首都カラカス、大統領選の結果に抗議するデモ隊(AP通信)

ベネズエラ南西部バリナス州の刑務所で24日、受刑者らが施設屋上を占拠して抗議デモを行った。受刑者たちはマットレスを積み上げ、「看守による発砲や虐待が行われている」と訴え、刑務所長の解任を求めた。地元の人権団体「ベネズエラ刑務所監視団(OVP)」が映像を公開し、国内外で波紋が広がっている。

公開された映像では、屋上に集まった受刑者たちが白い布を振りながら「正義を求める」「撃たれている」と叫ぶ様子が確認された。別の動画では、胸を撃たれたとみられる男性受刑者の姿も映っていた。受刑者側は平和的な抗議をしていたにもかかわらず、刑務所職員が発砲し、複数人が負傷したと主張している。当局は声明を出していない。

抗議の背景には新たに着任したエルビス・マクアレ・ゲレロ(Elvis Macare Guerrero)所長への不満がある。受刑者たちは「衣服を没収された」「家族との面会を禁じられた」「麻薬売買を強要された」と訴え、施設運営の改善を要求している。刑務所外には受刑者の家族が集まり、国家警備隊と言い合いになる場面もあった。親族たちは「内部から爆発音や悲鳴が聞こえた」と証言し、事態の深刻さを訴えている。

ベネズエラの刑務所を巡っては、過密収容や暴力、拷問疑惑が長年問題視されてきた。人権団体によると、多くの施設で看守や犯罪組織による支配が続き、受刑者への虐待が常態化している。過去には暴動によって多数の死傷者が出た例もあり、2020年のグアナレ刑務所暴動では40人以上が死亡した。

近年は政治犯の扱いを巡る国際的批判も強まっている。今年1月にマドゥロ(Nicolas Maduro)前大統領が失脚した後、暫定政権を率いるロドリゲス(Delcy Eloína Rodríguez Gómez)暫定大統領は政治犯釈放や刑務所改革を進める姿勢を示してきた。しかし、人権団体は「抑圧体制は依然として続いている」と指摘する。今月には、拘束中に死亡した政治犯と、その死を知らされて間もなく亡くなった母親を追悼する抗議デモも発生しており、拘置環境への批判が高まっている。

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