◎ラブロフ氏は今年予定されているベネズエラ大統領選でマドゥロ氏の再選を期待すると表明した。
2024年2月20日/ベネズエラ、首都カラカス、マドゥロ大統領(右)とラブロフ露外相(AP通信)

ロシアのラブロフ(Sergei Lavrov)外相が20日、ベネズエラの首都カラカスでマドゥロ政権の閣僚と会談し、反米政策を追求することで一致した。

ラブロス氏はカラカスの大統領府で副大統領や外相らと会談。マドゥロ政権への支持を再確認したうえで、技術、エネルギー、文化など、多くの分野における協力関係を維持・強化することで一致した。

またラブロフ氏は今年予定されているベネズエラ大統領選でマドゥロ氏の再選を期待すると表明した。

ノルウェー政府が主導するこの大統領選をめぐる与野党協議は2021年から始まり、今も続いている。ロシアと中国は反米政策を追求するマドゥロ政権を一貫して支持してきた。

ベネズエラの経済はマドゥロ政権に対する米国の厳しい経済制裁で急激に悪化。GDPはマドゥロ氏が就任した2013年以降、右肩下がりで急降下し、2021年には10年前の2割以下に落ち込んだ。

ラブロフ氏は記者団に対し、「ロシアによるマドゥロ大統領への支持は引き続き有効である」と語った。

ラブロフ氏がベネズエラを訪問したのはこの1年で2回目。次の訪問地ブラジルでG20外相会合に出席する予定だ。

ベネズエラ外務省によると、今回の協議ではベネズエラの国営航空会社が運航するロシア便の増便やロシアの技術を導入したインスリン製造工場を新たに建設することなどが話し合われたという。

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