◎デング熱は蚊が媒介する疾患のひとつで、発熱、発疹、頭痛、骨関節痛、嘔吐などの症状がみられる。熱帯地域の水源近くで蔓延することが多い。
ブラジル、リオデジャネイロ、リオのカーニバル(Getty Images)

リオのカーニバルを控えるブラジル・リオデジャネイロの保健当局は5日、市内でデング熱が急拡大していることを受け、公衆衛生上の緊急事態を宣言した。

9日に開幕するリオのカーニバルが影響を受ける可能性は低いとみられるが、市当局は感染を食い止めるべく、様々な対策を講じている。

保健当局によると、市内では今年に入ってから1万人以上のデング熱患者を確認されたという。これは23年通年の約2万3000人の半分弱にあたる。

デング熱は蚊が媒介する疾患のひとつで、発熱、発疹、頭痛、骨関節痛、嘔吐などの症状がみられる。熱帯地域の水源近くで蔓延することが多い。

当局は市内に10カ所のケアセンターを開設。さらに、緊急オペレーションセンターを立ち上げ、市内の病院にデング熱患者向けの入院エリアを設けるよう要請した。

また感染者の多い地域では殺虫剤を散布する専用車を導入している。

市内ではカーニバルの準備が着々と進んでいる。地元メディアによると、市内のホテルはほぼ満室。カーニバルのオープニングと本選(チャンピオンパレード)には数十万人が市内に押し寄せるとみられる。

カストロ(Cláudio Castro)州知事が5日に公表したカーニバルの運営計画には「デング熱対策キャンペーン」が含まれていた。収容人数約8万人のサンボドロモではデング熱に関する映像も上映される予定だ。

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