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ボリビア初の同性婚、さらなる権利拡大への道を開くか

今回の婚姻は、単に一組のカップルが結婚できたというだけではない。
2026年8月22日/ボリビアで初めて法的に結婚した同性カップル(ロイター通信)

南米ボリビアで今月、同性カップルによる国内初の法的な結婚が実現した。社会的、宗教的に保守的な同国では、同性婚を全国的に認める制度は整っていない。それでも今回の結婚は、同性カップルが婚姻の法的承認を求める上で重要な先例となり、長年続いてきたLGBTQ+(性的少数者)の権利拡大運動に新たな局面をもたらす可能性がある。

結婚したのはファビアナ・フスティニアーノ(Fabiana Justiniano)さんとスカーレット・ロチャ(Scarlett Rocha)さん。2人は2022年10月に結婚を申請したが認められず、その後およそ4年間にわたって法的手続きを続けた。2度の憲法上の不服申し立てを経て、2026年3月に司法判断で結婚への道が開かれ、8月に正式な婚姻が成立した。ロチャさんは長い手続きの中で多くの障壁や不確実性に直面したと振り返っている。

今回の判断で、ボリビア全体の同性婚が直ちに合法化されたわけではない。あくまで2人のケースをめぐる司法判断であり、今後ほかの同性カップルが同じ権利を得るには、なお法的な手続きが必要になる。それでも活動家や法律関係者は、この事例が後に続くカップルの道標になるとみている。実際、判決後には複数の同性カップルが権利擁護団体に相談を寄せているという。

ボリビアでは2020年、ある同性カップルの事例をきっかけに、同性間の「自由な結合(事実上の婚姻)」を法的に認める流れが生まれ、2023年には全国的な登録が可能になった。現在までに148件の同性カップルによる自由な結合が認められているが、活動家は婚姻と比べて法的保護が十分ではないと指摘する。

今回の婚姻は、単に一組のカップルが結婚できたというだけではない。司法判断によって個別の権利が認められた事例が積み重なれば、将来的に同性婚を制度として認める議論を促す可能性がある。一方、保守的な社会意識や現行法制との調整など課題も残る。

ボリビアで初めて実現した同性婚が個別の勝利にとどまらず、より多くのカップルの権利獲得につながるかが今後の焦点となる。

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