◎アルゼンチンは記録的な通貨安と100%前後の消費者物価指数(CPI)に悩まされている。
アルゼンチン・ペソ(Getty Images)

国際通貨基金(IMF)は28日、財政難に陥っているアルゼンチンに75億ドルを融資することで暫定合意した。

IMFは声明の中で、「この援助は来月後半に予定されているIMF理事会の承認を得る必要がある」と述べている。

IMFとフェルナンデス(Alberto Fernández)大統領らは数週間前からこの問題について協議してきた。

この融資はフェルナンデス氏の前任であるマクリ(Mauricio Macri)前大統領が負った債務440億ドルを再編するためにIMFと2022年に結んだ協定を再統合したものである。

フェルナンデス政権とIMFとの債務返済に向けた同協定の6回目の会合は9月に予定されている。

IMFは声明で、「アルゼンチンの政策努力と債務返済を含む国際ニーズの解消に向け、協議と支援を継続する」としている。

またIMFは同国で10月に大統領選が予定されていることを受け、会合の日程を見直している。次々回は11月に行われる予定だ。

フェルナンデス氏は再選を目指していない。

アルゼンチンの経済は輸出と財政収入に大きな影響を及ぼした干ばつの悪化により、非常に厳しいものとなっている。

IMFは声明の中で、「政府の対応が遅れた結果、危機が拡大した」と指摘した。

アルゼンチンは記録的な通貨安と100%前後の消費者物価指数(CPI)に悩まされている。今年4月には通貨の切り下げにより、米ドルが大量流出した。

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