◎警察は178人が解放された経緯や拘束したギャングの数を明らかにしていない。
エクアドル、グアヤキルの刑務所前(Gerardo Menoscal/AFP通信/Getty Images)

エクアドルの警察当局は13日夜、港湾都市グアヤキルの刑務所などで人質になっていた刑務官178人が全員解放されたと明らかにした。

それによると、5つの刑務所でギャングの支配下に置かれた刑務官少なくとも178人が無事保護されたという。

地元メディアは関係筋の話しとして、「陸軍とギャングの銃撃戦に巻き込まれた刑務官1人が死亡した」と伝えている。

警察は178人が解放された経緯や拘束したギャングの数を明らかにしていない。

グアヤキルでは先週、世界最大の麻薬組織「シナロアカルテル(Sinaloa Cartel)」と同盟関係にある麻薬ギャング「ロス・チョネロス」のリーダー「マシアス(Adolfo Macías)受刑者」が刑務所から脱獄。ノボア(Daniel Noboa)大統領は国家非常事態を宣言し、陸軍と警察に容疑者を確保するよう命じた。

それから2日後、正体不明のギャングがグアヤキルのテレビ局を襲撃するなど、暴力が全土に拡大。ノボア氏は「戦争状態に突入した」と宣言し、陸軍と警察にギャングを一掃するよう命じた。

その後、内務省は少なくとも5つの刑務所で刑務官178人が人質に取られていると報告。陸軍と警察が現場を封鎖し、奪還作戦を開始したとみられる。

ロス・チョネロスのリーダー、マシアス容疑者の行方は分かっておらず、警察が3000人体制で追跡している。

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