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コロンビア大統領選、各候補が最後の集会、5月31日投開票

首都ボゴタやメデジンなどでは数万人規模の支持者が集まり、各候補は治安対策や経済政策を前面に押し出した。
2026年5月22日/コロンビア、首都ボゴタ、大統領候補のイバン・セペダ氏(ロイター通信)

南米コロンビアで5月31日に実施される大統領選を前に、主要候補が24日、各地で大規模集会を開き、選挙戦を締めくくった。左派与党候補のイバン・セペダ(Iván Cepeda)氏、右派候補のエスプリエジャ(Abelardo De La Espriella)氏、保守派のバレンシア(Paloma Valencia)氏が激しい選挙戦を展開し、世論調査では接戦が続いている。過半数を獲得する候補が出ない場合、6月21日に決選投票が行われる見通しだ。

首都ボゴタやメデジンなどでは数万人規模の支持者が集まり、各候補は治安対策や経済政策を前面に押し出した。左派連合パクト・イストリコのセペダ氏はペトロ政権が進めてきた社会改革路線の継続を訴え、「貧困と格差を是正し、和平を実現する」と強調した。セペダ氏は労働者支援や公共投資拡大、左翼ゲリラとの対話継続を公約に掲げる一方、保守層からは「左派色が強すぎる」との警戒も受けている。

これに対し、急速に支持を伸ばしている右派のエスプリエジャ氏は治安回復と企業支援を前面に打ち出した。メデジンでの集会では「犯罪組織に国家を支配させない」と述べ、軍と警察の権限強化、鉱業・エネルギー投資促進、減税政策を訴えた。同氏は弁護士・実業家として知られるが、ベネズエラ前政権関係者の弁護を担当した経歴を巡り批判も受けている。

一方、保守派のバレンシア氏は強硬な安全保障政策を掲げる。ボゴタの演説では「現在の“全面和平”政策は失敗した」と主張し、左翼ゲリラや麻薬カルテルへの軍事作戦強化を約束した。さらに軍兵力を6万人規模で増強し、米国と連携した麻薬対策を進める方針を示した。バレンシア氏が当選すれば、コロンビア初の女性大統領となる。

今回の選挙では、悪化する治安情勢が最大争点となっている。国内では左翼ゲリラ組織「民族解放軍(ELN)」や旧コロンビア革命軍(FARC)離反勢力による暴力事件が相次ぎ、誘拐や麻薬密売も深刻化している。選挙を前にELNとFARC系武装勢力は一時停戦を表明したが、国民の不安は根強い。

経済問題も重要な争点だ。コロンビアではインフレや失業率上昇が続き、若年層を中心に生活不安が広がっている。左派候補は福祉拡大を訴える一方、右派候補は投資促進と規制緩和による成長回復を主張し、国民の選択は大きく分かれている。専門家は「決選投票では中傷合戦がさらに激化する可能性が高い」と指摘し、選挙後の分断拡大を懸念している。

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