コロンビア新大統領、左翼ゲリラの支配地域で宣誓へ
左翼ゲリラや麻薬カルテルの影響を強く受ける地域で式典を行うことで、新政権が治安回復を最優先課題とし、反政府勢力や犯罪組織に対して強硬姿勢で臨む決意を内外に示す予定だ。
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コロンビアで7日、右派のデラエスプリエジャ(Abelardo De La Espriella)氏が大統領に就任する。就任式は首都ボゴタではなく南西部カリで開催され、歴代政権の慣例を破る異例の形式となる。左翼ゲリラや麻薬カルテルの影響を強く受ける地域で式典を行うことで、新政権が治安回復を最優先課題とし、反政府勢力や犯罪組織に対して強硬姿勢で臨む決意を内外に示す予定だ。
デラエスプリエジャ氏は6月の決選投票で与党候補のセペダ(Iván Cepeda)上院議員を破った。弁護士出身で政治経験は少ないが、「エル・ティグレ(虎)」の異名で知られ、選挙戦では治安対策の強化を前面に掲げた。左翼ゲリラとの和平交渉を打ち切り、軍事作戦を軸とした対応へ転換する方針を打ち出している。
新政権は麻薬密売や違法採掘を資金源とする武装勢力の壊滅を目指し、中南米諸国との安全保障協力を強化する考えも示している。外交面ではイスラエルとの関係強化を進める一方、キューバやニカラグアとの外交関係見直しを掲げるなど、ペトロ政権から大きく路線を転換する構えである。こうした政策は、近年の中南米で進む保守勢力の台頭を象徴する動きとして注目されている。
就任式には中南米各国やスペインの首脳・代表団が出席する一方、ペトロ(Gustavo Petro)大統領は選挙に不正があったと主張し、敗北を受け入れない姿勢を示している。ペトロ氏は新政権との強い対決姿勢を表明するなど、就任式に合わせて抗議デモも計画されている。国内では政治的対立が一段と深まり、社会の分断が拡大することへの懸念も高まっている。
式典は厳重な警備の下で実施される。カリ周辺ではゲリラによるテロの脅威が続いており、治安当局は大規模な警備態勢を敷いている。新大統領は治安回復と経済再建を政権運営の柱に据える考えだが、議会では十分な支持基盤を持たず、政策実現には野党との調整が不可欠となる。ゲリラとの対決姿勢が暴力の激化を招く可能性も指摘されるなど、新政権は安全保障と社会安定の両立という難しい課題に直面することになりそうだ。
