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▽カスティジョ氏は先週、首都リマ郊外の警察基地内にある裁判所に出廷。容疑を否認し、10日にハンガーストライキを開始すると宣言していた。
2025年3月4日/ペルー、首都リマ、国家反逆罪などの罪に問われているカスティジョ前大統領(AP通信)

南米ペルーの司法当局は14日、国家反逆罪などの罪で逮捕・起訴されたカスティジョ(Pedro Castillo)前大統領がハンガーストライキを中止したと明らかにした。

カスティジョ氏は前日、刑務所から病院に移送。体液電解質障害(体内の水や電解質のバランスが崩れた状態)と診断され、点滴などの治療を受け、その日のうちに退院した。

司法当局は声明で、「カスティジョ氏が13日午後にハンストを終了したことを最高裁判所に通知した」と述べた。

カスティジョ氏は先週、首都リマ郊外の警察基地内にある裁判所に出廷。容疑を否認し、10日にハンガーストライキを開始すると宣言していた。

検察はカスティジョ氏に懲役34年を求刑している。

カスティジョ氏は2022年12月、議会を一時的に解散し、「特別緊急政府」を設置するとテレビ演説で発表した。

議会はこれを「クーデター」と糾弾。解散宣言を無視してカスティジョ氏の弾劾決議案を採決し、賛成多数で可決した。

カスティジョ氏はその後、国家反逆罪などの罪で逮捕された。

カスティジョ氏は軍部の支持を得ることができず、速やかに退陣させられ、クーデターを推進したと非難を浴びた。

カスティジョ氏は先週の公判冒頭、「政治的な演説を通じて民衆の望みを伝えただけだ」と証言。「議会解散令は実行されておらず、国家反逆罪は成立しない」と主張した。

カスティジョ氏の罷免後、副大統領であったルアルテ(Dina Boluarte)氏が大統領に就任。現在は保守政権を率い、議会の多数派である右派と同盟関係を築いている。

カスティジョ氏の弾劾に抗議する暴動は3カ月に渡って続き、少なくとも49人が死亡、数百人が負傷した。

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