ブラジル警察、北部国境でキューバ移民108人保護、人身売買業者5人逮捕
ブラジルでは近年、キューバからの移民流入が急増している。
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ブラジル連邦警察は9日、北部ロライマ州でキューバ移民108人を保護し、移民の不法入国を手助けしていたとして5人を逮捕したと発表した。それによると、今回の摘発は同州でこれまでに実施された人身売買摘発作戦としては過去最大規模となった。
移民たちは隣国ガイアナとの国境地帯を経由してブラジルに入国しようとしていた。現在は当局の保護下に置かれており、滞在資格の確認や移民手続きの正規化が進められている。その後、社会福祉機関による支援を受ける予定だという。
逮捕された5人は「コヨーテ」と呼ばれる人身売買組織の構成員とみられている。警察によると、5人は移民に対して高額な手数料を請求し、安全な移動を保証すると説明していた。しかし、実際には整備不良の車を使用し、長時間にわたる過酷な移動を強いていたとされる。警察は声明で、「移民たちは人間の尊厳や安全基準を無視した環境に置かれていた」と指摘した。
ブラジルでは近年、キューバからの移民流入が急増している。背景には、キューバ国内の深刻な経済危機や生活環境の悪化がある。ブラジル法務省によると、2025年に難民認定を申請した外国人のうちキューバ人が4万人を超え、長年最多だったベネズエラを上回った。
比較的資金に余裕のある移民は航空機でサンパウロなどの大都市へ向かう一方、経済的に厳しい状況にある人々はガイアナやフランス領ギアナを経由し、アマゾン地域の国境地帯から陸路で入国するケースが増えている。特にロライマ州とアマパ州は主要な流入ルートとなっており、多くの移民がこの地域に滞在している。
当局によると、2024年6月以降、ロライマ州では不法入国を試みたキューバ移民297人が救出されている。中央政府はキューバ情勢や米国との関係悪化によって今後さらに移民が増加する可能性があると警戒している。難民認定制度を通じた在留資格の合法化が、移民の生活安定と人身売買防止になるとの見方も示されている。今回の摘発は中南米で拡大する移民問題と人身売買ネットワークの実態を改めて浮き彫りにした。
