◎この2人は中東レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラから資金提供を受け、ユダヤ人コミュニティに関連する建物への攻撃を計画していた。
2021年5月6日/ブラジル、リオデジャネイロ、警察の特殊部隊(AP通信/Silvia Izquierdo)

ブラジルの警察当局は8日、テロ攻撃を計画していたとされる容疑者2人を逮捕したと発表した。

それによると、この2人は中東レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラから資金提供を受け、ユダヤ人コミュニティに関連する建物への攻撃を計画していたという。

警察はサンパウロ州内で2人を逮捕したとしている。2人の身元と認否は明らかにしていない。

連邦警察の報道官はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「この取り締まりは過激派が国内でテロ攻撃に参加するブラジル人をリクルートしている可能性があるという捜査当局の情報に基づき行われた」と明らかにした。

TVグローボによると、警察はサンパウロの国際空港に戻った容疑者2人のうち1人を現行犯逮捕したという。

同局は「レバノンに潜伏している別の2人も捜査対象になっている」と報じた。

ブラジルのユダヤ人コミュニティ連盟はXに声明を投稿。警察の取り締まりを歓迎した。

同団体は次のように述べている。「中東の悲劇的な紛争をブラジルに持ち込むことはできない。世界中のユダヤ人コミュニティは平和に、和やかに、テロを恐れることなく暮らしている...」

ブラジルで生活するレバノン人は数百万人と推定され、その数は本国の人口を上回るとみられる。

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