◎プラテス氏の解任発表後、ペトロブラス株はニューヨーク市場で最大9%下落。その後持ち直したものの、7%近く下落した。
国営ブラジル石油公社(ペトロブラス)のロゴ(Getty Images)

ブラジルのルラ(Luiz Inácio Lula da Silva)大統領が国営ブラジル石油公社(ペトロブラス)のプラテス(Jean Paul Prates)CEOを解任した。同社が15日に明らかにした。

ペトロブラスは今年初め、株主への配当支払いを見送っていた。

ルラ氏はこの決定を擁護していた。一部メディアは「この問題で両氏の関係に軋轢が生じた」と伝えている。

ルラ氏は配当見送り後にペトロブラスの株価が急落した際には、投資家を「貪欲な恐竜ども」と批判していた。

プラテス氏の解任発表後、ペトロブラス株はニューヨーク市場で最大9%下落。その後持ち直したものの、7%近く下落した。

TVグローボはこの問題に詳しい関係者の話しとして、「ルラ大統領本人がプラテス氏に解任を伝えた」と伝えている。

元上院議員であるプラテス氏の後任には、エンジニアで石油・ガス規制当局の元局長であるシャンブリアード(Magda Chambriard)氏が就任する。

ペトロブラス氏はこの人事が承認されるまでの間、企業担当常務を暫定CEOに任命した。

中央政府はペトロブラスの支配株主であり、民間の少数株主としばしば言い争いになる。

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