ブラジル最高裁、ボルソナロ氏(自宅軟禁中)とアルゼンチン大統領の面会認めず
ボルソナロ氏は2022大統領選で敗北した後、選挙結果を覆そうとするクーデター計画に関与した罪で有罪判決を受け、27年の禁錮刑を言い渡された。
とブラジルのボルソナロ前大統領(Getty-Images).jpg)
ブラジル連邦最高裁のジモラエス(Alexandre de Moraes)判事は18日、自宅軟禁中のボルソナロ(Jair Bolsonaro)前大統領に対し、アルゼンチンのミレイ(Javier Milei)大統領と面会することを認めない決定を下した。面会は7月25日に首都ブラジリアで行われる予定だったが、最高裁はボルソナロ氏には「政治・選挙目的の訪問」を受けることを禁じる命令が既に出されているとして、弁護団の申請を退けた。
ボルソナロ氏は2022大統領選で敗北した後、選挙結果を覆そうとするクーデター計画に関与した罪で有罪判決を受け、27年の禁錮刑を言い渡された。その後、健康上の理由から自宅軟禁に切り替えられたが、電子監視装置の装着や外部との接触制限、SNSの利用禁止など厳しい条件が課されている。
今月には長男であるフラビオ・ボルソナロ(Flávio Bolsonaro)上院議員が父親のメッセージをSNSで公表したことが司法命令違反と判断され、面会制限がさらに強化された。
ミレイ氏は7月25日にサンパウロで開かれる自由党大会に出席し、フラビオ氏が10月大統領選の同党候補として指名される式典に参加する予定で、その機会にボルソナロ氏を見舞う計画だった。しかし、ジモラエス判事は今回の訪問についても政治的性格を帯びたものと判断し、選挙運動につながる接触は認められないと結論付けた。最高裁は軟禁中のボルソナロ氏が政治活動に関与したり、第三者を通じて政治的発信を行ったりすることを防ぐ必要があるとしている。
ブラジルのルラ(Luiz Inácio Lula da Silva)大統領とミレイ氏の関係は冷え込んでいる。左派のルラ氏はアルゼンチンのフェルナンデス(Cristina Fernández)元大統領らと近い関係を維持してきた一方、右派のミレイ氏はボルソナロ氏を政治的盟友と位置付け、これまでもブラジル司法による捜査や裁判を批判してきた。今回の面会不許可は両国首脳の政治的対立を浮き彫りにする形となった。
ジモラエス判事は今年3月にも、米国務省高官によるボルソナロ氏への面会申請を却下しており、外国政府関係者との接触について一貫して慎重な姿勢を示している。
ブラジルでは10月に大統領選を控え、ボルソナロ氏の影響力を巡る攻防が続いている。今回の決定は司法が選挙期間中の政治的影響力の行使を厳しく抑制する姿勢を示したものとして注目を集めている。
