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ブラジル2026年5月第3次産業活動指数0.4%減、市場予想下回る

減少の主因となったのは運輸部門とその他サービスである。
2025年12月3日/ブラジル、最大都市サンパウロ市のコーヒーショップ(ロイター通信)

ブラジル地理統計院(IBGE)が15日に発表した2026年5月の第3次産業(サービス産業)活動指数は、季節調整済みで前月比0.4%減となり、市場予想の0.1%増を下回った。サービス業はブラジル経済の中核を担う産業であり、今回の予想外の落ち込みは景気の勢いが鈍化しつつあることを示す結果として市場の注目を集めている。

減少の主因となったのは運輸部門とその他サービスである。運輸サービスは前月比1.0%減、その他サービスは1.9%減となり、いずれも4月に記録した伸びを打ち消す結果となった。一方で、専門・行政サービスは1.9%増加し、家計向けサービスも0.2%増と小幅ながら改善した。情報通信サービスは横ばいで、業種ごとに明暗が分かれた。

前年同月比では0.4%増となり、プラス成長は維持したものの、市場予想の0.9%増には届かなかった。国内需要の底堅さは一定程度確認されたものの、成長ペースは鈍く、企業活動の勢いが弱まっていることを示唆する内容となった。

ブラジル経済は近年、堅調な雇用情勢や個人消費に支えられてきたが、高止まりする金利やインフレ圧力が企業の投資意欲や消費者心理を抑制している。サービス業は国内総生産(GDP)の大部分を占めるため、この分野の停滞は経済全体の成長率にも大きな影響を及ぼすとみられている。市場では、今後発表される経済指標を踏まえ、景気の減速が一時的なものか、それとも本格化するのかを見極める必要があるとの見方が広がっている。

一方で、専門サービスや家計向けサービスが底堅さを維持していることから、経済が急速な後退局面に入るとの見方は現時点では限定的だ。政府は内需の回復基調が続いているとの認識を示しているが、輸送需要の低迷や企業活動の減速が長期化すれば、雇用や消費にも影響が及ぶ可能性がある。

ブラジルでは10月に大統領選挙を控えており、景気動向は政策運営や金融政策にも影響を与える重要な要素となる。市場では、中央銀行がインフレ抑制を優先する姿勢を維持する一方、景気減速が鮮明になれば利下げを求める声が強まる可能性も指摘されている。今回のサービス業統計はブラジル経済が依然として回復基調を維持しながらも、その勢いに陰りが見え始めていることを示す結果と受け止められている。

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