ブラジル前大統領に面会禁止令、最高裁が命じる、30日間
今回の措置は、ボルソナロ氏の長男であるフラビオ・ボルソナロ上院議員が、自身のSNSに父親からの書簡を公開したことがきっかけとなった。
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ブラジル連邦最高裁のジモラエス(Alexandre de Moraes)判事は17日、自宅軟禁中のボルソナロ(Jair Bolsonaro)前大統領に対する面会を30日間禁じると発表した。医療従事者と弁護士を除き、すべての面会を禁じる内容で、10月の大統領選を前に、前大統領による政治的な発信や影響力行使を抑制する狙いがある。
今回の措置は、ボルソナロ氏の長男であるフラビオ・ボルソナロ(Flávio Bolsonaro)上院議員が、自身のSNSに父親からの書簡を公開したことがきっかけとなった。書簡には家族の結束を呼びかけるとともに、フラビオ氏の大統領選挙への支持を訴える内容が含まれていた。ジモラエス氏はボルソナロ氏が第三者を介して政治的な意思を発信したことは、自宅軟禁の条件に違反すると判断した。
ボルソナロ氏は2022大統領選敗北後に政権転覆を図ったとして有罪判決を受け、27年の禁錮刑を言い渡されている。その後、健康上の理由から人道的措置として自宅軟禁に切り替えられたが、電子監視装置の装着に加え、SNSの利用や第三者を通じた情報発信を禁じられている。
ジモラエス氏は今回の決定について、選挙期間中に政治的な目的を持つ訪問や政治声明の発信も禁止すると明確にした。また、フラビオ氏に対しては、すでに90日間にわたり父親との面会を禁じる命令が出されており、今回の措置によって前大統領の外部との接触はさらに厳しく制限されることになる。
一方、フラビオ氏は最高裁の判断について「過剰で政治的な措置」と反発している。支持者の間では、司法が保守派勢力の政治活動を不当に制限しているとの批判も根強い。
ブラジルではボルソナロ氏を巡る司法判断が政界に影響を与え続けている。ボルソナロ氏自身は健康問題のため表舞台から退いているものの、依然として保守層に強い影響力を持つ存在とみられている。今回の面会禁止措置は同氏が家族や側近を通じて選挙戦に関与する可能性を封じる意味合いが強く、大統領選挙や保守陣営の戦略にも少なからぬ影響を及ぼすとみられる。
