コロンビア新大統領就任へ、現職が改めて不正を主張、分断深まる
ペトロ氏は記者会見で約1時間にわたり、与党陣営が敗れた選挙結果について説明した。
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コロンビアで8月7日に予定される大統領就任式を前に、退任を控えたペトロ(Gustavo Petro)大統領は3日、6月の大統領選挙で不正があったと改めて主張し、政権交代を前に国内の政治的緊張が高まっている。選挙管理委員会や国際監視団は不正の主張を否定しているが、ペトロ氏は「正統性を欠く選挙だった」と訴え続けている。
ペトロ氏は記者会見で約1時間にわたり、与党陣営が敗れた選挙結果について説明した。投票所で集計された結果が選管に送信された後、数千件の集計表のデータがプログラマーによって改ざんされたと主張し、公開された集計表には真正性を確認するためのメタデータが欠けていると指摘した。また、外国勢力が選挙に影響を及ぼした可能性にも言及し、「深刻な制度上の問題に直面している」と述べた。
しかし、選管は6月末、右派のデラエスプリエジャ(Abelardo De La Espriella)次期大統領がペトロ氏の支持を受けたセペダ(Iván Cepeda)上院議員を破ったと正式に認定した。国際選挙監視団も選挙結果を支持し、ペトロ氏の不正疑惑を裏付ける証拠は確認されていない。デラエスプリエジャ氏は議会での宣誓を経て、4年の任期を開始する予定だ。
コロンビアの法律では、大統領選の結果が確定した後に現職大統領が就任を阻止する手段はない。このため、ペトロ氏の主張が新政権発足を直接妨げる可能性は低いとみられる。一方で、専門家は不正選挙との訴えが支持者の間で新政権への不信感を広げ、政治的分断を一層深刻化させる恐れがあると指摘する。
さらにペトロ氏は、自身が退任後も政治活動を続ける考えを示すとともに、市民による「解放警備隊」の組織化を呼びかけた。この発言に対しては、左翼ゲリラや麻薬カルテルが活動する地域で新たな混乱を招きかねないとして懸念の声が上がっている。
