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アルゼンチン2026年5月基礎的財政収支、13.4億ドルの黒字

2023年末に就任したミレイ大統領は長年にわたる財政赤字や高インフレからの脱却を目指し、大規模な歳出・補助金削減を柱とする厳格な緊縮政策を推進してきた。
2026年4月4日/アルゼンチン、首都ブエノスアイレスの概観(ロイター通信)

アルゼンチン政府は17日、2026年5月の基礎的財政収支(プライマリーバランス)が1兆9240億ペソ(約13億4000万ドル)の黒字になったと発表した。財政再建を最重要課題に掲げるミレイ政権にとって、緊縮財政路線の成果を示す内容となった。

発表によると、5月の基礎的財政黒字は前月の6328億ペソから大幅に拡大した。経産省はX(旧ツイッター)への投稿で黒字額を公表し、政府が進める財政均衡政策の継続を強調した。為替レートは1ドル=1436ペソ換算で計算されている。

2023年末に就任したミレイ(Javier Milei)大統領は長年にわたる財政赤字や高インフレからの脱却を目指し、大規模な歳出・補助金削減を柱とする厳格な緊縮政策を推進してきた。その結果、同国は2024年に14年ぶりとなる通年の財政黒字を達成し、2025年も黒字を維持した。

こうした財政改善は国際金融市場からも一定の評価を受けている。アルゼンチンのカントリーリスクは低下傾向にあり、投資家の信認回復や将来的な国際資本市場への復帰を巡る議論も活発化している。政府は財政規律を経済政策の柱に位置付け、今後も黒字基調の維持を目指す方針だ。

一方で、緊縮政策による社会的負担への懸念も根強い。教育や医療、公共事業などへの支出抑制が続き、生活コストの上昇や雇用環境の悪化を指摘する声もある。ただ、インフレ率は足元で鈍化傾向を示し、5月の月間インフレ率は前月比で2.1%と8カ月ぶりの低水準を記録した。政府は物価安定と財政健全化の両立を成果としてアピールしている。

また、同国は輸出の拡大を背景に貿易収支も改善している。5月の貿易黒字は約20億ドルに達し、農産物やエネルギー輸出が経済を支える構図が鮮明となっている。財政黒字と貿易黒字の双方を確保できるかが、ミレイ政権の経済運営を占う重要な指標となりそうだ。

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