◎軍政と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」は昨年4月から首都ハルツームなどの支配権を争っている。
スーダン、準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」の戦闘員(Getty Images)

米国務省は20日、危機的状況にあるアフリカ北東部・スーダンに約4700万ドル(約71億円)相当の人道支援を送ると発表した。

同省は声明で、「この追加支援はスーダンから隣国チャドや南スーダンに逃れた難民を含む、約2500万人の苦しみを軽減する」と述べた。

また同省は「米国は食料、水、衛生施設、シェルター、メンタルヘルス支援を含む医療サービス、紛争から逃れたスーダン人の保護を含む、命を救うための支援を提供し続ける」と強調した。

これにより、米国がこの1年でスーダンに提供した支援の総額は9億6800万ドル(約1468億円)に達した。

スーダン軍政と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」は昨年4月から首都ハルツームなどの支配権を争っている。

内戦は部族間紛争が続く西部ダルフールに拡大。アラブ系とアフリカ系部族の対立を激化させ、数千人が殺害されたり、餓死したと推定されている。

国連によると、この1年で900万人以上が国内避難民となり、少なくとも150万人が近隣諸国に逃れたという。

ダルフールの住民170万人以上が1日1食以下の生活を余儀なくされ、数十万人がいつ餓死してもおかしくない状態にある。全国で食料支援を必要とする人は1800万~2000万人と推定されている。

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