トランプ政権、アラスカ上院選で異例の提訴、共和党候補敗北なら法廷闘争へ
政権は共和党候補と酷似した名前の別候補が投票用紙に記載されており、有権者が混同する恐れがあると主張している。
とトランプ大統領(AP通信).jpg)
トランプ米政権は22日、アラスカ州の連邦上院選で共和党の現職サリバン(Dan Sullivan)上院議員が敗れた場合、州当局が民主党候補メアリー・ペルトラ(Mary Peltola)氏の勝利を認定するのを阻止するよう、連邦裁判所に提訴した。
政権は共和党候補と酷似した名前の別候補が投票用紙に記載されており、有権者が混同する恐れがあると主張している。11月3日の中間選挙を目前にした異例の訴訟は、選挙結果の認定をめぐる連邦政府と州の対立に発展する可能性がある。
世論調査によると、サリバン氏はペルトラ氏と接戦を繰り広げており、上院の多数派をどちらが握るかを左右する重要な選挙区となっている。もう一人の候補は漁業の町ピーターズバーグに住むダニエル・J・サリバン(Daniel J. Sullivan Jr.)氏だ。本人は独自の判断で立候補したと説明しているが、共和党側は、現職への票を分散させるために民主党が仕組んだ候補と主張している。
司法省は訴状で、候補者名の混同によって投票結果が影響を受けた可能性がある場合、調査が終わるまで州当局による結果認定を差し止めるよう求めた。しかし、アラスカ州高裁はすでに、別候補を投票用紙から除外しようとする共和党側の申し立てを退けている。州当局は両候補を異なる肩書で記載する方針だ。
民主党陣営は、トランプ政権が選挙結果を覆そうとしていると批判する。ノートルダム大学の選挙法専門家デレク・マラー(Derek T. Muller)氏も、司法省が根拠とする連邦法は、州による選挙結果の認定を差し止める権限を認めていない可能性が高いと指摘した。合衆国憲法では、選挙の運営は原則として州の権限に属する。
今回の訴訟は、共和党が敗北する可能性のある選挙に連邦政府が介入することへの懸念を強めている。上院の勢力図を左右するアラスカ州の選挙は、候補者間の争いにとどまらず、選挙の公正性と連邦政府の権限をめぐる政治問題となっている。
