◎30年ローンは1カ月前、過去2年で最も低い6.08%まで低下したが、再び上昇に転じた。
中古住宅の鍵(Getty Images)

米国の30年物固定住宅ローン金利が7週間ぶりに低下した。

フレディマックによると、30年ローンは先週の6.79%から6.78%に低下。1年前は7.40%であった。

30年ローンは1カ月前、過去2年で最も低い6.08%まで低下したが、再び上昇に転じた。

低金利への借り換えを希望する住宅所有者に人気の15年ローンも先週の6.00%から5.99%に低下。1年前は6.76%であった。

米国の住宅価格は上昇し続けている。その中での金利上昇は消費者の購買力を押し下げる可能性がある。

住宅ローン金利は連邦準備制度理事会(FRB)の金利政策決定に対する債券市場の反応など、いくつかの要因の影響を受ける。債権利回りはここ数週間、インフレや景気に関する明るい報道を受け、上昇している。

先週はトランプ(Donald Trump)次期大統領が税率引き下げ、関税引き上げ、規制緩和を計画していることから、最終的には債務増加とインフレ、経済成長につながるとの期待から債券利回りが急上昇した。

10年国債利回りは14日正午の債券市場で4.41%。9月中旬は3.62%であった。

この上昇にもかかわらず、30年ローンの金利は5月の7.22%を下回っている。9月下旬の平均は6.08%、過去2年間で最低の水準となった。

エコノミストたちは住宅ローン金利について、今年も不安定な状態が続くと指摘。2025年は6%前後で推移すると予想している。

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