SHARE:

米サウスウエスト航空、「大柄な乗客」向けの追加座席に関するポリシー更新

同社は2026年1月、長年続けてきた自由席制度を廃止し、指定席制へ移行した。
米サウスウエスト航空の旅客機(Getty Images)

米国のサウスウエスト航空が体格の大きい乗客向けの「追加座席」制度を見直した。これまで同社は、隣席にはみ出す可能性がある乗客に対し、事前に追加座席を購入するよう求める新方針を導入していたが、利用者から「差別的だ」との批判が相次ぎ、再び柔軟な運用へと方針転換した。

新たな運用では、空席がある場合に限り、空港スタッフの判断で追加座席を無料提供できるようになった。同社は必要な乗客には事前購入を推奨しているものの、従来より利用者負担を軽減する内容となる。

同社は2026年1月、長年続けてきた自由席制度を廃止し、指定席制へ移行した。それに伴い、「体格の大きな利用客」向け制度も変更され、隣席にはみ出す乗客は追加座席を事前購入する必要があると定めた。満席便では返金されない場合もあり、空港で追加席を確保できなければ別便へ振り替えられるケースもあった。

この変更に対して、SNSでは「実質的な肥満税だ」との批判が噴出した。空港スタッフが乗客の体格を見て追加席購入を求める運用について、「屈辱的」と感じる利用者も少なくなかった。実際、一部利用客からは、搭乗直前に追加料金を請求されたり、搭乗を拒否されたりしたとの訴えも上がっている。

一方で、事前に追加席を確保できることで安心感が増したという声もある。体格の大きい利用者の中には、空港でのやり取りや周囲の視線に不安を抱える人も多く、事前購入制度がストレス軽減につながったとの意見もみられた。

サウスウエスト航空は「より一貫性があり、円滑な体験を提供したい」と説明している。だが、今回の騒動は航空会社がコスト削減や座席効率を追求する一方で、多様な利用者への配慮をどこまで両立できるかという課題を浮き彫りにした。航空業界では座席の小型化が進む中、体格や身体的条件に応じた公平なサービスのあり方を巡る議論は今後も続きそうだ。

この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします