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ビニール袋はリサイクルボックスに入れてはいけません

問題となっているのは、買い物袋や食品包装、気泡緩衝材(いわゆるプチプチ)などの「プラスチックフィルム」と呼ばれる素材である。
ビニール袋のイメージ(Getty Images)

家庭ごみの分別で、多くの人が誤解しているものの一つがレジ袋などの「やわらかいプラスチック」だ。AP通信は20日、プラスチック袋やラップ類を一般的な家庭用リサイクル箱に入れるべきではないと報じ、適切な処理方法を紹介した。

問題となっているのは、買い物袋や食品包装、気泡緩衝材(いわゆるプチプチ)などの「プラスチックフィルム」と呼ばれる素材である。これらは軽く柔らかいため、通常のリサイクル施設で選別機械に絡まり、設備停止の原因になる。専門家は「機械を詰まらせ、ほかの資源ごみの処理にも悪影響を与える」と警鐘を鳴らしている。

一方で、こうしたプラスチックをそのまま焼却・埋め立てすれば、分解に数百年かかる場合もあり、環境中にマイクロプラスチックを放出する恐れがある。米環境保護局(EPA)によると、2018年には米国内だけで300万トン以上のプラスチック袋や包装材が埋立地に送られたという。

では、どう処分すればよいのか。専門家によると、プラスチックフィルムの一部は、スーパーやコンビニに設置された専用回収ボックスで回収できる。特にリサイクル番号「2」や「4」が付いた袋類は対象となることが多い。回収後は再利用され、屋外デッキ材や家具などの原料になる。

ただし、汚れた袋や複数素材が混ざった包装は再利用が難しい。専門家は食品汚れを落とし、レシートなど異物を取り除いてから持ち込むよう呼びかけている。また、「リサイクルできるかもしれない」と期待して何でも回収箱へ入れる“ウィッシュサイクリング”は、かえってリサイクル効率を下げるとして注意を促した。

近年は、そもそもプラスチック使用量を減らす取り組みも広がる。再利用可能なエコバッグを持参したり、簡易包装の商品を選んだりする動きである。専門家は「完璧を目指す必要はない。小さな行動でも環境負荷を減らせる」と話している。

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