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米ニュージャージー州移民抗議デモ、混乱続く、夜間外出禁止令も

デラニー・ホールでは今月に入り、施設内の被収容者らが劣悪な生活環境に抗議してハンガーストライキを開始し、これをきっかけに施設外で連日抗議デモが続いている。
2026年5月30日/米ニュージャージー州ニューアーク、移民税関捜査局(ICE)に抗議するデモ参加者(AP通信)

東部ニュージャージー州ニューアークのバラカ(Ras Baraka、民主党)市長は5月31日、移民収容施設「デラニー・ホール」周辺で続く抗議デモ参加者と警察との衝突を受け、夜間外出禁止令を発令した。禁止令は午後9時から午前6時まで適用され、解除時期は未定としている。

デラニー・ホールでは今月に入り、施設内の被収容者らが劣悪な生活環境に抗議してハンガーストライキを開始し、これをきっかけに施設外で連日抗議デモが続いている。この施設は約1000人を収容し、トランプ政権下で強化された移民取り締まり政策への反発の象徴的な現場となっている。

現地では数日にわたり抗議者と法執行機関との対立が激化した。報道によると、抗議者が設置されたバリケードを押し倒そうとし、警察側は暴動鎮圧用の盾を使って押し返した。騎馬警官が群衆の中へ進入する様子も確認されており、催涙ガスや閃光弾が使用されたとの情報もある。

ニュージャージー州のシェリル(Mikie Sherrill、民主党)知事は、州警察が設けた抗議区域で覆面姿の参加者らがバリケードを破壊し、物を投げ付けたり道路上でタイヤを燃やしたりしたと説明した。そのうえで、こうした行為は平和的な抗議参加者や警察官の双方を危険にさらすものだと非難し、冷静な対応を呼び掛けた。

一方で州政府は、移民の処遇改善や施設閉鎖を求める声そのものを否定していない。シェリル氏は議論の焦点を被収容者の生活環境や家族の問題に戻す必要があると強調している。州当局は移民税関捜査局(ICE)に代わって施設周辺の警備を担う方針を示し、抗議デモの安全確保と緊張緩和を図っている。

デラニー・ホールを巡っては以前から政治的対立が続いていた。今年にはバラカ氏自身が施設への立ち入りを試みた際にICEに拘束される騒動も発生している。今回の外出禁止令は移民政策を巡る対立が地方都市にも波及し、治安維持と抗議の自由の両立という難題を浮き彫りにした形となった。今後、被収容者の処遇改善や施設運営の透明性を求める声がさらに高まる可能性がある。

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