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シリア大統領がトランプ氏と電話会談、関係再構築進む

会談の日時や詳細な内容は明らかにされていないが、両首脳はシリア情勢や地域安定について協議したとみられる。
2025年11月10日/米ワシントンDCホワイトハウス、トランプ大統領(右)とシリアのシャラア大統領(AP通信)

シリア暫定政権のシャラア(Ahmed al-Sharaa)大統領がトランプ(Donald Trump)米大統領と電話会談を行った。シリア大統領府が5月31日に発表した。会談の日時や詳細な内容は明らかにされていないが、両首脳はシリア情勢や地域安定について協議したとみられる。

今回の電話会談は内戦後の復興過程にあるシリアと米国との関係改善の一環と受け止められている。シャラア政権は旧アサド政権崩壊後に発足した暫定政権であり、国際社会との関係再構築と経済再建を最優先課題としている。一方、トランプ政権もシリアに対する制裁緩和や外交的関与の拡大を進めてきた経緯がある。

両首脳は複数回会談し、2025年以降、米国は段階的にシリア制裁を緩和してきた。また、同年にはトランプ政権が「シーザー法」に基づく制裁措置の大幅な見直しや停止措置を行い、シリア経済の再建支援に向けた環境整備を進めた。こうした流れの中で、今回の電話会談は両国関係の正常化に向けた継続的な対話の一環と位置付けられる。

シリアでは2024年末にアサド政権が崩壊し、シャラア氏を中心とする暫定政権が樹立された。その後、国内では治安の回復や武装勢力の統合、インフラ再建などが進められているが、地域ごとの不安定要因や民族・宗派間の対立は依然として残っている。こうした状況の中で、米国をはじめとする国際社会との関係構築は政権の正統性確立にとって重要な要素となっている。

一方、米側も中東地域の再編と安定化を外交政策の一環として重視し、シリアに対してはテロ対策や難民問題への対応、周辺国との関係調整など多面的な課題を抱えている。トランプ氏はシャラア政権が過激派勢力との関係を断ち、包括的な政治体制へ移行することを条件に、段階的な関係正常化を進める姿勢を示してきた。

今回の電話会談について、両政府は詳細な内容を公表していないものの、ロイター通信は外交筋の話しとして、「経済支援や制裁解除の継続、地域安全保障の枠組み構築などが議題に上った」と伝えている。また、シリアの国際会議参加や周辺国との関係改善についても意見交換が行われたとみられる。

シリアは欧米や中東諸国との外交関係を徐々に再構築しつつあり、国際会議への参加や首脳間の直接対話が増加している。今回のトランプ氏との電話会談も、同国が国際社会への復帰を進める中での重要な外交的動きの一つと位置付けられる。今後は具体的な経済支援や政治プロセスの進展が焦点となる見通しである。

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