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米ロサンゼルスでイランの武器密輸に関与した女(44歳)逮捕


米連邦当局は19日、ロサンゼルス在住のシャミム・マフィ(Shamim Mafi、44歳)容疑者をロサンゼルス国際空港で逮捕したと発表した。
米カリフォルニア州のロサンゼルス国際空港(AP通信)

米カリフォルニア州ロサンゼルスでイランによる武器密輸に関与した疑いで44歳の女が逮捕された。国際的な武器取引ネットワークの実態に注目が集まっている。

米連邦当局は19日、ロサンゼルス在住のシャミム・マフィ(Shamim Mafi、44歳)容疑者をロサンゼルス国際空港で逮捕したと発表した。検察によると、容疑者はイランとアフリカ・スーダンの間で武器取引を仲介した疑いが持たれている。取引されたのはドローンや爆弾、信管、さらに数百万発規模の弾薬などで、軍事用途の装備が中心であった。

検察によると、マフィ容疑者はオマーンに拠点を置く「アトラス・インターナショナル・ビジネス」という企業を通じ、共犯者とともに取引を進めていた。この企業は2025年だけで700万ドル以上の支払いを受けていたとされ、武器仲介ビジネスとして大規模に機能していた疑いがある。

さらに、スーダン軍政向けに約5万5000個の爆弾信管の売却を仲介したとされ、その過程でイラン革命防衛隊(IRGC)に対して購入の意向書を提出していたことも明らかになっている。こうした行為は米国の制裁や輸出規制に違反するもので、当局は国際犯罪として捜査を進めていた。

別の報道では、マフィ容疑者はイラン政府の関係者と連携し、数千万ユーロ規模のドローン取引にも関与したとされる。スーダン側代表団の渡航調整なども担い、自身も数百万ユーロの報酬を得ていたとみられる。

容疑者はイラン国籍で、2016年から米国の永住権を保持している。過去にはトルコ・イスタンブールに居住していた時期もあり、複数の国をまたいで活動していたとされる。SNS上には武器とともに写る写真も確認され、当局が証拠の一部として押収している。

今回の事件の背景には2023年以降続くスーダン内戦がある。この紛争では数万人が死亡、1400万人以上が避難を余儀なくされ、深刻な人道危機が発生している。武器供給は戦闘の長期化を招く要因となり、国際社会は違法な武器流通の取り締まりを強化している。

マフィ容疑者はロサンゼルスの連邦地裁に出廷予定で、有罪となれば最大で20年の禁錮刑に処される可能性がある。事件は国家間の制裁体制をかいくぐる民間主体の関与や、紛争地域への武器流入の実態を浮き彫りにしており、今後の捜査に注目が集まっている。

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