◎裁判は6月26日に結審する予定。
2022年5月10日/ニューヨーク、マンハッタンの連邦裁判所、ホンジュラスのエルナンデス前大統領の裁判のスケッチ(Jane Rosenberg/ロイター通信)

ホンジュラス前大統領であるエルナンデス(Juan Orlando Hernandez)被告がニューヨーク地裁でを認めた。現地メディアが8日に報じた。

それによると、麻薬密売容疑などで起訴されたエルナンデス氏とその従兄弟、および元警察署長は麻薬カルテルから賄賂を受け取っていたことを認めたという。

エルナンデス氏は大統領に就任する前の2004年頃から、主にコロンビアとベネズエラ経由で米国に約500トンのコカインを密輸した罪などに問われている。

検察によると、エルナンデス氏はメキシコの麻薬組織シナロア・カルテルなどから賄賂を受け取っていたという。

検察は米国寄りのエルナンデス氏が移民政策のパートナーであるかのように振る舞い、その裏でカルテルの麻薬密売や武器の輸入を支援したと指摘している。

エルナンデス氏の従兄弟と元警察署長も罪を認めた。

現地メディアによると、エルナンデス氏は逮捕・起訴されたことについて、「取り締まり強化に腹を立てた麻薬カルテルがその報復として、私の個人情報を警察に流した」と主張したという。

米司法省はエルナンデス氏とその共謀者たちが在任中、約500トンのコカインを米国に密輸したとみている。

裁判は6月26日に結審する予定。エルナンデス氏は終身刑を言い渡される可能性がある。

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