職務中に女性の顔面殴打、元警察官を逮捕 米ノースカロライナ州
起訴されたのは、同州シェルビー警察の元警察官であるカーソン・ハイダー(Karson Hyder、22歳)被告。
.jpg)
米ノースカロライナ州シェルビーで、逮捕時に女性を繰り返し殴打する様子が防犯カメラに映っていた元警察官が、傷害容疑で起訴された。映像がSNS上で拡散されると批判が高まり、警察の過剰な実力行使をめぐる議論が再燃している。
起訴されたのは、同州シェルビー警察の元警察官であるカーソン・ハイダー(Karson Hyder、22歳)容疑者。6月1日に警察署へ出頭した後、1万ドルを支払い保釈された。警察によると、ハイダーは5月30日、住居侵入事件の通報を受けて出動した際、現場にいたムーア(Cherrie Moore、34歳)さんの身柄を拘束しようとした。
近隣住宅のドアベル型防犯カメラが撮影した映像には、ハイダーがムーアさんを地面に押し倒し、顔面を拳で何度も殴る様子が記録されていた。映像では別の警察官が制止を試みる場面も確認されており、この動画はインターネット上で急速に拡散した。
捜査当局が提出した逮捕状によると、ハイダーはムーアさんの腕をつかんで地面に押し倒したうえ、拳で顔を殴打し、鼻骨骨折を含む重傷を負わせたとされる。一方で、ムーアさんに科されていた「公務執行妨害」や「警察官への暴行」の容疑はその後取り下げられた。
シェルビー警察は事件当日にハイダーを停職処分とし、内部調査を実施した結果、翌31日に懲戒解雇した。警察署長は記者会見で、「映像に映る行為は不適切で容認できない」と述べ、警察への信頼回復に努める考えを示した。
またノースカロライナ州捜査局(SBI)も捜査を開始し、当時の対応が法的に正当なものだったかどうかを詳しく調べている。
ムーアさんの弁護士は声明で、「依頼人は現在も治療と精神的ケアを受けている。今回の暴力は本人と家族に長期的な影響を及ぼすだろう」と非難した。地元では警察の説明責任を求める声が強まっており、市民による抗議デモも行われている。
今回の事件は防犯カメラ映像によって警察官の行動が可視化されたことで迅速な処分と刑事責任の追及につながったとして注目されている。今後の捜査と司法手続きの行方が、全米の警察改革をめぐる議論にも影響を与える可能性がある。
