◎バイデン氏は25日に公開したビデオメッセージで2期目を目指すと正式表明した。
2023年4月30日/米ワシントンD.C.毎年恒例のホワイトハウス記者協会夕食会、バイデン大統領(Carolyn Kaster/AP通信)

米国のバイデン(Joe Biden)大統領は30日、毎年恒例のホワイトハウス記者協会夕食会に出席し、来年の大統領選で再選を果たすと誓ったように見えた。

バイデン氏はいくつかの鋭いジョークを受け流し、「老人対決」「バイデンvsトランプ、決選の行方」「本気か?」などといったメディアの批判に反撃した。

バイデン氏は25日に公開したビデオメッセージで2期目を目指すと正式表明した。

今年の夕食会は民主党員を含む有権者の6~7割がバイデン氏の出馬に深刻な懸念を表明する中で行われた。

食後の余興のトップを飾ったデイリー・ショーの特派員ロイ・ウッド・ジュニア(Roy Wood Jr.)氏は80歳のバイデンが2期目を目指すと表明したことについて、「これは86歳になっても大統領であることを意味する」と嬉しそうに揶揄した。

またウッド氏は最近フランスで起こった定年年齢の引き上げに反対するデモに言及。「64歳まで働きたくないという理由で暴動が起こった。一方、米国では80歳の老人があと4年働くと懇願している」とジョークを飛ばした。

バイデン氏はジョークを笑い飛ばしたうえで、共和党のマッカーシー(Kevin McCarthy)下院議長を揶揄した。

下院共和党は今週、連邦政府の予算削減と引き換えに、債務上限を解除する法案を承認した。

バイデン氏はマッカーシー氏を下院議長に選出する投票が紛糾したことに触れ、「共和党があんな無様な姿をさらしたのは初めてだ。15回だ」と揶揄した。

バイデン氏は自虐的なジョークもいくつか飛ばし、その多くは年齢に対する批判にまつわるものだった。

またバイデン氏は放送中に女性蔑視発言をして解雇されたCNNの司会者ドン・レモン(Don Lemon)氏を一刀両断した。

バイデン氏は「私を年寄りと呼んでください」と言った。「私は年寄りを熟練と呼んでいます。ドン・レモンは私を老人と言います。私はそれを賢明と呼んでいます。ドン・レモンは何を言っているんだ?と言います。ドン・レモンは年寄りを全盛期の男と言うでしょう」

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