◎ボールドウィン氏はバージニア州の某所でパパラッチの取材に応じ、「彼女は友人だった」と語った。
2018年11月2日/ニューヨーク州、ニューヨーク市警第10分署前、アレック・ボールドウィン氏(Julie Jacobson/AP通信)

10月30日、俳優のアレック・ボールドウィン氏は21日に発生した発砲事件以来、初めて公の場でコメントした。同氏は死亡したハリーナ・ハッチンズ氏(42歳)を友人と呼び、悲しみに暮れていると述べた。

ボールドウィン氏は21日、主演映画「Rust(原題)」の撮影中に実弾が装填されていた銃を誤って発砲した。ニューメキシコ州の警察は事故発生時の詳細をまだ明らかにしていないが、撮影監督のハッチンズ氏が胸に弾を受け死亡し、監督のジョエル・ソウザ氏は肩を負傷した。

助監督、小道具担当、そしてボールドウィン氏は撮影用の銃に実弾が装填されていることを認識していなかったと伝えられている。警察は22日の記者会見で、「助監督はボールドウィン氏に銃を手渡す際、コールドガン(実弾を装填していない銃)と伝えていた」と述べた。銃に実弾が装填された経緯はまだ明らかにされていない。

しかし、検察は先日、刑事告訴の可能性を除外しないと述べた。

ボールドウィン氏はバージニア州の某所でパパラッチの取材に応じ、「彼女は友人だった」と語った。また、ハリウッドの撮影における銃器の使用を制限する案に賛成すると述べた。

ボールドウィン氏の妻のヒラリア氏はパパラッチを追い払うためにスマートフォンをかざし、犬に吠えるようけしかけたが、パパラッチは動じることなく撮影と質問を続けた。

ボールドウィン氏は発砲事件を「1兆分の1の出来事」と呼び、ハッチンズ氏の夫と会ったと述べた。「彼はショックを受けていました。二人には9歳の子供がいます。私と彼は捜査の結果を待っています...」

ニューメキシコ州サンタフェの保安官事務所は先日、映画Rustの撮影現場で「空砲、ダミー弾、実弾を含む未使用の弾薬500発を発見した」と明らかにした。実弾が含まれていた理由や用途は明らかにされていない。

一方、連邦捜査局(FBI)はボールドウィン氏が持っていた銃から発射されたと思われる実弾を回収した。FBIはソウザ監督の肩を負傷させた弾とハッチンズ氏の胸に当たった弾が同じものかどうかを検査している。

主要メディアによると、ソウザ監督は警察の聴取に対し、「現場の小道具に実弾は存在しないはず」と述べたという。

ニューメキシコ州の地方検事は29日、現時点で過失の有無を判断することはできないと述べ、撮影に実弾が使用された理由を含むあらゆる疑問を解決しなければならないと強調した。

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