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ソマリア軍、アルシャバーブの戦闘員27人、国際的な支援受け実施


大統領府の報道官によると、作戦は南部の自治区ジュバランドの2地域で行われた。
アフリカ東部・ソマリア、イスラム過激派組織アルシャバーブの戦闘員2(Getty Images/EPA通信)

ソマリア政府は14日、同国南部で実施した軍事作戦において、イスラム過激派組織アルシャバーブの戦闘員27人を殺害したと発表した。作戦は国際的な支援を受けて実施され、組織の重要人物も含まれていたという。

大統領府の報道官によると、作戦は南部の自治区ジュバランドの2地域で行われた。この地域はアルシャバーブの活動拠点の一つとされ、長年にわたり政府軍と武装勢力の衝突が続いてきた。今回の作戦では情報共有や軍事支援などで国際パートナーが関与し、精密な攻撃が実施されたとみられる。

ソマリア政府は今回の成果について、テロ対策の重要な前進であると強調している。殺害された戦闘員の中には指揮系統に関わる幹部も含まれているとされ、組織の作戦能力に一定の打撃を与えた可能性がある。一方で、具体的にどの国が支援に関与したのかについては明らかにしていない。

アルシャバーブは国際テロ組織アルカイダと関係を持つ武装勢力で、2007年以降、ソマリア政府の打倒と厳格なイスラム法に基づく統治の樹立を目指して反政府活動を続けている。これまでにも首都モガディシオを含む各地で自爆攻撃や襲撃を繰り返し、国内外の安全保障に深刻な脅威を与えてきた。

近年、ソマリア政府は米国やアフリカ連合(AU)などの支援を受けながら、アルシャバーブに対する軍事作戦を強化している。空爆や地上作戦を組み合わせた攻勢により、一部地域では支配権の奪還にも成功しているが、アルシャバーブは依然として地方部を中心に強い影響力を保持している。ゲリラ戦術や自爆攻撃などを用い、政府や民間人を標的とした攻撃を継続しているのが現状だ。

今回の作戦はこうした長期的な対テロ戦の一環と位置付けられる。国際社会の支援を背景に一定の戦果が示されたものの、アルシャバーブは過去にも攻撃を受けながら勢力を維持してきた経緯があり、情勢の安定にはなお時間を要するとみられる。ソマリア政府にとっては、軍事的成果を持続的な治安改善と統治の強化につなげられるかが今後の課題となる。

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