米ニューヨーク市でICEに抗議するデモ、警察が8人逮捕
事件は3日、ブルックリンの病院周辺で発生した。
に抗議するデモ隊(AP通信).jpg)
米ニューヨーク市ブルックリンで移民税関捜査局(ICE)による取り締まりに抗議するデモが発生し、警察が参加者8人を逮捕した。現場ではデモ隊と警察が衝突し、混乱が広がったと伝えられている。
事件は3日、ブルックリンの病院周辺で発生した。ICEの捜査官が移民とみられる男性1人を拘束し、その後医療処置のため病院に搬送したことを受け、現場には数百人規模の抗議者が集まった。抗議者たちは病院の出入り口や周辺道路を占拠し、拘束に反対する声を上げた。
ニューヨーク市警(NYPD)が通報を受けて出動し、交通の妨害や混乱の拡大を防ぐため現場対応にあたった。警察はデモ隊に対し歩道へ移動するよう指示したが、一部がこれに従わず、押し合いや小競り合いが発生。最終的に複数人が拘束され、そのうち8人が器物損壊や公務執行妨害などの容疑で逮捕された。
目撃者や報道によると、現場では怒号が飛び交い、ごみ箱などが路上に投げ出されるなど緊張が高まった。警察官が群衆の中を通過する際には混乱がピークに達し、催涙スプレーが使用されたとの情報もある。抗議者と警察双方に負傷者が出たとみられる。
今回の対応をめぐっては、ニューヨーク市が掲げる「移民保護」政策との整合性も議論を呼んでいる。同市では原則として地元警察が連邦の移民執行に協力しない方針が取られているが、一部の市議や市民からは、現場での警察の行動がICEの活動を事実上支援したのではないかとの批判が出ている。一方、NYPDは「事前の連携や協力はなく、あくまで公共の安全維持のために対応した」と説明している。
拘束された男性について、当局は過去に暴行や薬物関連の前歴があり、ビザ(査証)の期限を超えて滞在していたと説明している。ただし、こうした背景とは別に、医療機関内や周辺での拘束の是非、移民政策のあり方をめぐる議論が再燃している。
今回の一件は移民政策をめぐる対立が都市部の現場で衝突として表面化した事例といえる。抗議活動の激化とそれに対する警察対応、さらに連邦機関との関係性をめぐり、今後も議論が続く見通しである。
