SHARE:

UAE東部にミサイル・ドローン飛来、防空部隊が応戦、石油施設で火災発生

同国東部フジャイラ周辺を含む地域で、防空部隊が飛来する脅威に対応した。複数のミサイルのうち大半を撃墜し、一部は海上に落下したという。
アラブ首長国連邦(Getty Images)

中東の緊張が高まる中、アラブ首長国連邦(UAEは4日、複数のミサイルや無人機(ドローン)に対して防空システムが作動し、迎撃を行ったと発表した。これに伴い航空便の運航にも影響が出ており、周辺空域では一部の便が迂回や遅延を余儀なくされている。

当局によると、同国東部フジャイラ周辺を含む地域で、防空部隊が飛来する脅威に対応した。複数のミサイルのうち大半を撃墜し、一部は海上に落下したという。またドローン攻撃によりフジャイラの石油関連施設で火災が発生し、インド人作業員数人が負傷した。

今回の事態はホルムズ海峡を巡る軍事的緊張の高まりと密接に関連している。イランと米国を中心とする対立が続く中、重要なエネルギー輸送路である同海峡では商船の航行が制限され、多数の船舶が足止めされている。米軍は航路の安全確保に向けた作戦を展開しているが、イラン側は外国軍の関与に強く反発している。

UAE政府は今回の攻撃を「重大な脅威」と位置付け、国際法違反であるとして強く非難した。一方でイラン側は関与を否定または限定的に認めるなど、双方の主張は食い違っている。攻撃の応酬は停戦後初の大規模なものとされ、地域情勢が再び緊迫化している。

航空分野への影響も顕著で、ドバイやシャルジャを発着する便の一部は上空待機や進路変更を余儀なくされた。安全確保のため空域利用が制限され、航空各社が運航スケジュールの見直しを迫られている。

さらに、海上でも貨物船の火災など異常事態が報告され、エネルギー供給や物流への影響が懸念されている。ホルムズ海峡は世界の石油輸送の要衝であり、ここの不安定化は国際市場にも波及する。

UAEは中東有数の経済拠点、石油輸出と国際物流の中核を担う国である。 今回の攻撃は同国の安全保障だけでなく、世界経済にも影響を及ぼしかねない事態といえる。

現時点でさらなる攻撃の有無は不明だが、当局が引き続き警戒態勢を維持している。地域では軍事的緊張と外交的駆け引きが続き、情勢の行方は依然として不透明である。

この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします