北米2026年5月22日「正体不明の物質」により3人死亡、救急隊員ら18人が病院に搬送 米ニューメキシコ州 増永 建太郎 現場は州最大都市アルバカーキの東方に位置する農村地域マウンテンエアの住宅。通報を受けて駆け付けた救急隊員らが室内を確認したところ、4人が意識不明の状態で倒れていた。米ニューメキシコ州の協会(AP通信)米ニューメキシコ州で20日、「正体不明の物質」への曝露によって3人が死亡し、救助活動に当たった消防士や警察官ら18人の初動対応要員が体調不良を訴えて病院に搬送される事態となった。州当局は物質の特定を急ぐとともに、現場周辺を封鎖して調査を進めている。現場は州最大都市アルバカーキの東方に位置する農村地域マウンテンエアの住宅。通報を受けて駆け付けた救急隊員らが室内を確認したところ、4人が意識不明の状態で倒れていた。このうち3人の死亡が確認され、残る1人はアルバカーキ市内の病院で治療を受けている。当局によると、当初は薬物の過剰摂取が疑われる状況であった。しかし、救助活動を始めた直後から複数の要員が吐き気やめまいなどの症状を訴え始めたため、通常の薬物事故とは異なる危険物質が存在する可能性が浮上した。18人全員がニューメキシコ大学病院へ搬送され、隔離措置のもとで経過観察を受けている。州警察はこのうち2人が意識不明の重体と明らかにした。現場ではアルバカーキ消防局の危険物処理班が出動し、物質の分析を進めている。州警察の報道官は声明で、「現時点では、物質は接触によって伝播する可能性が高く、空気感染するものではないとみられる」と説明した。一方で、物質の正体や流出経路については不明で、捜査当局は慎重な姿勢を崩していない。マウンテンエア当局はこの住宅周辺を封鎖区域に指定、「現時点で地域住民に対する危険は確認されていない」と声明を発表した。ただし、現場近辺への立ち入りは禁じられ、調査終了まで警戒態勢が続く見通しだ。米国では近年、合成麻薬フェンタニルなど強力な薬物による中毒死が深刻化し、救急隊員が現場で有害物質に曝露する危険性も問題視されている。今回のケースでは、死亡した3人の死因と初動対応要員の症状との関連が焦点となっており、州当局は連邦機関とも連携しながら原因究明を進める方針である。