◎米軍は兵士約1万500人をポーランド各地に展開している。
米軍の無人航空機(U.S. Department of Defense)

ポーランドで訓練飛行を行っていた米軍のドローンが墜落した。地元当局が21日、明らかにした。

それによると、ドローンはポーランド南西部の森林に墜落したという。ケガ人はおらず、物的被害も報告されていない。

地元のテレビ局は関係者の話しとして、「市民が南西部の森に墜落する物体を目撃し、消防に通報した」と伝えている。

消防庁の報道官は国営ポーランド通信(PAP)の取材に対し、「軍は消防隊より先に墜落現場に入り、隊員に事情を説明した」と語った。

それによると、ドローンは墜落の衝撃で粉々になったものの、爆発はせず、火災も発生しなかったという。

ポーランド国防省の報道官はAP通信の取材に対し、「ドローンは米軍が回収した」と述べた。

ポーランドの防衛は隣国ウクライナとロシアが全面戦争に突入して以来、警戒態勢に入っている。イギリス、カナダ、ノルウェーなど、複数のNATO加盟国の兵士がポーランド入りし、ウクライナ軍と協力している。

米軍は兵士約1万500人をポーランド各地に展開している。

昨年11月にはウクライナ領内から放たれた防空ミサイルがポーランド東部に着弾し、男性2人が死亡。同12月にもミサイルがポーランド領空を侵犯し、その残骸は今年4月に森の中で発見された。

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