ウクライナ軍、ロシア各地にドローン攻撃、8人死亡、通販大手の倉庫で火事も
ロシアによるウクライナ侵攻開始から4年以上が経過する中、戦闘は前線だけでなく両国の後方地域にも拡大している。
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8月2日、ウクライナ軍による長距離ドローン攻撃がロシア各地で相次ぎ、ロシア当局によると少なくとも8人が死亡した。攻撃は住宅地だけでなく、製油所や軍事関連施設、通販大手ワイルドベリーズ(Wildberries)の物流拠点にも及び、ウクライナがロシア国内の経済・物流インフラを標的とする戦略を一段と強めていることが浮き彫りとなった。
中部ウドムルト共和国ではドローン攻撃により3人が死亡した。西部ベルゴロド州でも3人が死亡し、5人が負傷したほか、南部サラトフ州では住宅への攻撃で2人が死亡した。サラトフ州にはロシア軍の航空基地だけでなく、製油所もあるため、これまでもウクライナ軍の攻撃対象となってきた。
サマラ州ではワイルドベリーズの倉庫がドローン攻撃を受け、火災が発生した。人的被害は報告されていないものの、同社の物流施設は7月中旬以降だけでも10カ所以上が攻撃を受けている。ワイルドベリーズはロシアの消費経済を支える最大級の電子商取引企業で、ウクライナは物流網への打撃を通じてロシア経済への圧力を強める狙いがあるとみられる。
このほか、サラトフ州では製油所や軍用飛行場への攻撃も報告されたほか、カルーガ州では石油貯蔵施設が標的となった。中西部バシコルトスタン共和国でも、撃墜されたドローンの残骸によって火災が発生したという。ロシア国防省は635機のウクライナ製ドローンを撃墜したと主張している。
一方、ロシア軍もウクライナへの攻撃を継続している。ロシア国防省は黒海沿岸や南部ミコライウ州の軍事関連施設を攻撃したと明らかにした。南部ザポリージャ州ではロシア軍の誘導爆弾による攻撃で少なくとも1人が死亡し、20人以上が負傷したと地元当局が報告している。
ロシアによるウクライナ侵攻開始から4年以上が経過する中、戦闘は前線だけでなく両国の後方地域にも拡大している。ウクライナは長距離ドローンを活用し、エネルギー施設や物流拠点、軍事インフラへの攻撃を繰り返すことで、ロシアの戦争遂行能力を低下させる戦略を推進している。
一方、ロシア側もミサイルや無人機による攻撃を継続しており、双方による報復の応酬が民間人や重要インフラに深刻な被害をもたらす状況が続いている。
