テイト兄弟、女性を恋愛で誘い搾取か、英当局が「恋人型」手口を指摘
テイトは恋愛関係を築いた女性に対し、ルーマニアへ移住すれば自身が運営するウェブカメラ事業で収入を得られるなどと説明したとされる。
と警察官(Andreea-Alexandru/AP通信).jpg)
イギリスの捜査当局は米国で拘束されているインフルエンサー、アンドリュー・テイト(Andrew Tate)容疑者と弟のトリスタン(Tristan Tate)容疑者が、女性に恋愛関係を期待させてルーマニアへ誘い出し、オンラインポルノの制作を強要する「ラバーボーイ(lover boy)」と呼ばれる手口で女性を搾取したと主張している。英国が米国に提出した身柄引き渡し関連文書が10月5日に公開され、英国側の主張が明らかになった。
文書によると、テイトは恋愛関係を築いた女性に対し、ルーマニアへ移住すれば自身が運営するウェブカメラ事業で収入を得られるなどと説明したとされる。女性がルーマニアへ移った後は兄弟への経済的依存を強めさせ、パスポートを取り上げるなどして行動を制限したという。
さらに当局は兄弟が女性を従わせるため、身体的・性的暴力や脅迫を用いたと主張している。英国では兄弟に強姦や人身売買などの容疑がかけられており、英国は米国に対して身柄の引き渡しを求めている。兄弟は不正行為を否定している。
兄弟は米国と英国の二重国籍を持ち、7月に英国の要請を受けて米フロリダ州マイアミで逮捕された。現在は米国で勾留中、身柄引き渡し審理の日程は決まっていない。フロリダ州地裁は先週、兄弟の弁護士に最終審理の日程案を提出するよう求めた。
兄弟の弁護士は、英国が告発者の氏名を弁護側に開示していないため、申し立ての信頼性を十分に検証できないと主張している。英国の主張と兄弟側の反論が対立する中、米国での身柄引き渡し手続きが焦点となっている。
兄弟をめぐっては、ルーマニアでも2022年から人身売買などの疑いで捜査が続いている。9月にはルーマニア検察当局がテイトを未成年者の人身売買や資金洗浄などの罪で起訴し、トリスタンについても共犯として起訴したと発表した。兄弟はこれらの疑惑についても全面的に否定している。
テイトは女性軽視や富をめぐる主張をSNSで発信し、多数のフォロワーを獲得してきた。一方、複数国で刑事手続きが進むことで、その活動をめぐる法的責任が問われる局面となっている。
