SHARE:

スウェーデン総選挙、少数右派政党が議席獲得ライン突破、与党と中道左派の大接戦に=世論調査

9月9日に公表された世論調査ではスウェーデン民主党が5.8%を確保し、これまで広がっていた「議席を失う」との見方が後退した。
2026年9月8日/スウェーデン、首都ストックホルムの通り(ロイター通信)

スウェーデンで9月13日に行われる総選挙を前に、与党連立の一角を占める右派政党の支持率が、国会議席獲得に必要な4%のしきい値を大きく上回った。9月9日に公表された世論調査ではスウェーデン民主党が5.8%を確保し、これまで広がっていた「議席を失う」との見方が後退した。

調査を行ったのはノバスで、9月6~8日に2292人を対象に実施した。中道左派4党の合計支持率は50.7%となった一方、クリステション(Ulf Kristersson)首相率いる3党連立政権と、政権を支える反移民・右派のスウェーデン民主党を合わせた支持率は48.1%だった。両陣営の差は2.6ポイントで、選挙結果を事前に予測することが難しい情勢となっている。

これまでの世論調査では、社会民主党のアンデション(Magdalena Andersson)前首相が率いる中道左派が優勢で、クリステション政権の敗北が有力視されていた。同時に、与党連立の一角を担うスウェーデン民主党が4%を割り込めば、現在保有する16議席を失い、右派陣営が議会で過半数を確保することが困難になるとの見方も出ていた。

しかし、直近の調査ではスウェーデン民主党が議席獲得ラインを超えただけでなく、右派陣営と中道左派の差も縮小している。8月下旬には中道左派が約10ポイントリードする調査もあり、当時は逆転が難しいとの見方が強かったが、選挙直前になって情勢が急速に変化している。

今回の結果は、スウェーデン民主党の議席確保が単なる小政党の生き残り問題ではなく、政権の行方を左右する要素になっていることを示す。クリステション氏が2022年から率いてきた右派政権が続くのか、それともアンデション氏率いる中道左派が政権を奪還するのか。投票日を目前に、議会選は僅差の争いとなっている。

この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします
あなたへのおすすめ