◎ニコラ・サルコジ元大統領は2012年の選挙キャンペーン中に法定上限額を超える資金を使用した罪で告発された。
2021年5月19日/フランス、パリの裁判所前、二コラ・サルコジ前大統領(ロイター通信)

地元メディアによると、フランスのニコラ・サルコジ元大統領のスキャンダル裁判が5月20日から正式に始まったという。

サルコジ被告は2012年の選挙キャンペーン中に法定上限額を超える資金を使用した罪で告発され、保守党を混乱に陥れた。サルコジスキャンダルで重要な役割を果たしたとされる関係者12人も起訴されている。

フランスはいくつかの政治スキャンダルを経て、1990年に政治資金を厳しく制限する法律を施行した。大統領選挙キャンペーンで使用できる活動資金の上限は2,250万ユーロ(約30億円)。

チームサルコジは社会主義者のフランソワ・オランド前大統領に敗れた2012年の大統領選挙中に、法定上限額を大きく超える資金を費やしたと伝えられている。

地元メディアによると、チームサルコジは政党のキャンペーン組織ではなくPR会社に費用を計上し、使用した額を少なく見せていたという。

検察官は、サルコジ被告とチームは「豪華絢爛な集会」を開催することに合意していたと結論付けた。調査によると、チームサルコジのキャンペーン費用は法定上限額の約2倍、4,280万ユーロ(約57億円)に達したという。

2007年から2012年まで大統領を務めたサルコジ被告は有罪判決を受けた場合、最高1年の懲役と3,750ユーロ(約50万円)の罰金を科される可能性がある。

検察官は地元メディアのインタビューの中で、「サルコジ被告が計画に関与した証拠はまだ見つかっていないが、知っていたに違いない」と述べた。サルコジ被告は関与を全面的に否定している。

チームサルコジの副リーダーで起訴された12人のひとりのジェローム・ラブリルー被告は、活動資金を意図的に操作したと認めている。ラブリルー被告は自分の判断でPR会社と契約したと認めた。

ラブリルー被告は2014年にPR会社ビグマリオンを通じて選挙資金を操作したと公共放送のインタビューの中で述べた。サルコジ・ビグマリオン・スキャンダルは大混乱を引き起こし、保守党は爆破され、党員は互いを非難し合い、泥仕合に発展した。

サルコジ被告は違法資金の運用に関わったことを否定し、申し立てを否定し、告発を否定し、非難を否定し、ラブリルー被告を否定した。「私は知りません。ええ、私は知らないのです...」

サルコジ被告はインタビューの中で、選挙の数週間前に会計士に渡したとされる2つのメモの存在は覚えておらず、「法定額を順守しなければならない」と警告したと述べた。メモには資金の積み増しに関する何かしらの指示が書かれていたと伝えられている。

サルコジ被告は2017年に政界から引退したが、現在も共和党内で強い影響力を持っている。地元メディアによると、サルコジ被告は中道派のエマニュエル・マクロン大統領と定期的に連絡を取り合っているという。

今年の初め、サルコジ被告は2014年に裁判官に賄賂をプレゼントしようとした罪で執行猶予付きの有罪判決を受け、上訴した。

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