◎子供11人、教員2人、警備員2人、容疑者の合わせて16人が死亡。24人が負傷した。
2022年9月26日/ロシア、中部ウドムルト共和国のイジェフスク(Sergei Kuznetsov/AP通信)

ロシアの国営メディアは26日、中部ウドムルト共和国のイジェフスクにある学校で男が銃を乱射し、15人を殺害したと報じた。容疑首は自殺したと伝えられている。

地元警察によると、子供11人、教員2人、警備員2人、容疑者の合わせて16人が死亡。24人が負傷したという。

現場は首都モスクワの東約960kmに位置するウドムルト共和国の都市イジェフスクにある第88学校。イジェフスクはウドムルトの首都で人口は約63万人。

国営ロシア通信(RIA)は当局者の話を引用し、「容疑者は同校の卒業生である34歳の男」と報じた。RIAなどによると、容疑者はナチスのシンボルの入った黒いTシャツを着ていたという。動機は明らかにされていない。

一部メディアは「容疑者は精神疾患を患っていた」と報じている。

ウドムルト政府の報道官によると、容疑者は精神科医に通い学校内で銃を乱射した後、自殺したという。

ロシア大統領府のペスコフ(Dmitry Peskov)報道官は事件を「テロ」と糾弾し、プーチン大統領(Vladimir Putin)が関係当局に調査を命じたと説明した。

ペスコフ氏によると、プーチン氏は犠牲者に哀悼の意を表したという。

当局は容疑者が「ネオファシスト集団」に所属していたと説明している。

同校は1年生から11年生の生徒が通う中等学校。死亡した生徒の学年は明らかにされていない。

地元警察によると、容疑者は実弾を発射できるように改造した拳銃2丁を使用したという。この拳銃は未登録と報告されている。

警察は殺人と銃器の不法所持で捜査を開始した。

2022年9月26日/ロシア、中部ウドムルト共和国イジェフスクの学校前(Sergei Kuznetsov/AP通信)
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