◎ウクライナ空軍はロシア軍が2発の弾道ミサイル、1発の巡航ミサイル、14機のイラン製自爆ドローンをウクライナに向けて発射したと発表した。
2024年9月15日/ウクライナ、東部ハルキウ州、ロシア軍の滑空誘導爆弾が着弾したアパート(AP通信)

ウクライナ軍とロシア軍がドローンによる攻撃を強化する中、ウクライナ南部オデーサ州へのミサイル攻撃で市民少なくとも2人が死亡した。地元当局が15日、明らかにした。

ウクライナ空軍は同日、ロシア軍が2発の弾道ミサイル、1発の巡航ミサイル、14機のイラン製自爆ドローンをウクライナに向けて発射したと発表。そのうち、巡航ミサイル1発とドローン10機を撃墜したという。

オデーサ州知事はSNSに声明を投稿。「14日遅くに州郊外の住宅地にミサイルが着弾し、夫婦が死亡、もう1人が負傷した」と書き込んだ。

東部ハルキウ州では15日午後、ロシア軍の滑空誘導爆弾が集合住宅に着弾し、少なくとも41人が負傷した。

地元当局によると、ロシア軍の攻撃により、このアパート以外の12の建物が被害を受けたという。

一方、ロシア国防省は15日、防空部隊が西部と南西部のウクライナ国境付近に飛来したウ軍のドローン29機を撃墜したと発表。西部シャザン州当局は15日早朝にウクライナ軍のドローンが撃墜されたと報告している。

ウクライナとロシアはお互いの領土にドローン攻撃を仕掛けているが、ウクライナ当局はロシア領内への攻撃を肯定も否定もしてしない。

ゼレンスキー(Volodymyr Zelenskyy)大統領は15日、SNSに声明を投稿し、「ロシアが今週、ウクライナに対して様々なタイプのミサイル約30発、滑空誘導空爆を800発以上、ドローン約300機を発射した」と明らかにした。

またゼレンスキー氏は西側同盟国に対し、長距離兵器によるロシア領内への攻撃を認めるよう改めて訴えた。

米英両政府は13日の首脳会談でこの問題について協議したが、新たな発表はなかった。

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