◎ロ軍は過去24時間でミサイル攻撃38回、空爆75回、多連装ロケットランチャーによる攻撃を98回行った。
ウクライナ、首都キーウ、南部ヘルソン州のカホウカ水力発電ダムの決壊について報告を受けるゼレンスキー大統領(Ukrainian Presidential Office)

ウクライナ政府は30日、ロシア軍がエネルギーインフラへの攻撃を続けていると明らかにした。

ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は同日、首席補佐官を含む側近5人を解任。理由は明らかにしていない。

ゼレンスキー氏は今週、安全保障政策の中枢を担うダニロフ(Oleksii Danilov)国家安全保障・国防会議書記を解任したばかりである。

先月解任されたザルジニー(Valerii Zaluzhnyi)前総司令官は駐英大使に任命されている。

ウクライナ空軍は30日、ロシアが一晩のうちにイラン製自爆ドローン12機を発射し、うち9機を撃墜したと発表。東部地域の前線付近にはミサイル4発が撃ち込まれた。

それによると、ロ軍は過去24時間でミサイル攻撃38回、空爆75回、多連装ロケットランチャーによる攻撃を98回行ったという。

東部ドネツク州のウクライナ当局は30日、ロシア軍が住宅地に砲弾を撃ち込み、民間人少なくとも2人が死亡、1人が負傷したと明らかにした。

さらに国営エネルギー会社セントレネルゴは30日、東部ハルキウ州にある同国最大規模の火力発電所が先週のロシア軍の砲撃で完全に破壊されたと報告した。

この発電所は22日に攻撃を受け、数十万世帯が停電。復旧の目途は立っていない。

ゼレンスキー氏は29日、ロシア軍が複数の水力発電ダムを攻撃しているとSNSに投稿。「ダムが崩壊すれば、隣国モルドバにも影響を与える可能性がある」と警告した。

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