◎イラン製ドローンによる攻撃は5時間半に渡って続き、農業施設や沿岸のインフラが被害を受けた
ウクライナ、首都キーウ、ロシア軍のドローンを撃墜するウクライナの防空システム(Evgeniy Maloletka/AP通信)

ウクライナ空軍は11日、首都キーウを含む9地域に飛来したロシア軍のイラン製ドローン45機のうち40機を撃墜したと発表した。

それによると、ドローンによる攻撃は5時間半に渡って続き、農業施設や沿岸のインフラが被害を受けたという。

南部防衛軍はテレグラムに声明を投稿。「ミコライウ州へのドローン攻撃で民間人少なくとも1人が負傷、住宅地で火災が発生し、数棟が被害を受けた」と書き込んだ。

東部ドニプロでは防空システムが撃墜したドローンの破片が住宅地に降り注ぎ、火災が発生。民間人1人が負傷した。

隣国モルドバの国境警備当局は11日、ウクライナ国境に近い南部の町近くでイラン製ドローンの破片を発見したものの、負傷者や被害は今のところ確認されていないと報告した。

一方、ウクライナ軍情報当局は同日、ロシアへの攻撃を支援するために米スペースX社が提供したスターリンク端末をロ軍が使用していたことが判明したと明らかにした。

ウクライナの地元メディアは数週間ほど前からロシア軍がスターリンクに不正にアクセスしていると報じていた。

スペースXは8日、SNSに声明を投稿。「ロシア政府、軍とはいかなる取引も行っていない」と強調した。

ウクライナ大統領府によると、ロシア軍による直近24時間の攻撃で民間人数人が負傷、多数の民間インフラが被害を受けたという。

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