SHARE:

ロシア裁判所、ジャーナリストに懲役12年の実刑判決、反逆罪

検察は被告がウクライナに資金を送金したことが国家への背信行為に当たると主張。裁判は非公開で行われ、事件の詳細は公表されていない。
2022年9月24日/ロシア、首都モスクワ、予備役動員に反対する女性と治安部隊(AP通信)

ロシア・モスクワの裁判所は29日、反逆罪に問われたロシア人ジャーナリストのダリア・シパチェワ(Daria Shipacheva)被告に対し、禁錮12年の実刑判決を言い渡した。国営メディアが報じた。

検察は被告がウクライナに資金を送金したことが国家への背信行為に当たると主張。裁判は非公開で行われ、事件の詳細は公表されていない。

報道によると、被告は罪を認めており、禁錮12年は反逆罪としては比較的軽い量刑となった。服役先はシベリアの流刑地となる見通しである。一方で、判決理由や送金額、送金時期、資金の用途などについては明らかになっておらず、審理は国家機密に関わる事件として非公開で進められた。

ロシアでは2022年のウクライナ侵攻開始以降、反逆罪や国家機密漏えい、軍に関する虚偽情報拡散、軍の信用失墜行為などを取り締まる法律が相次いで施行されている。

反逆罪の適用範囲も拡大され、外国への送金や外国組織への協力行為が摘発対象となるケースが増えている。政府は国家安全保障を守るために必要な措置と説明する一方、国内外の人権団体や報道の自由を擁護する団体は、こうした法運用が独立系メディアや政府に批判的な言論を萎縮させる手段として利用されていると批判してきた。

ロシアでは近年、ジャーナリストや研究者、元政府関係者らが反逆罪で相次いで起訴され、厳しい判決が続いている。今回の判決も、戦時下で当局による情報統制が一段と強まる中、報道関係者を取り巻く厳しい環境を示す事例となった。

この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします