◎ポーランドは近隣諸国と同様、第二次世界大戦の始まりにナチスに侵略され、1989年まで旧ソ連の支配下に置かれていた。
2022年10月27日/パーランド、南部のチェコ国境近く、旧ソ連時代の赤軍兵士を称える像(Mikołaj Bujak/IPN)

ポーランド当局は27日、南部グウプチツェなどにある旧ソ連時代のモニュメント4基を解体した。

地元メディアによると、グウプチツェの記念碑は1945年に建立されたという。作業員たちは重機やドリルを使ってこれをコナゴナに破壊した。

公共放送ポーランド・テレビ(TVP)は地元当局者の話を引用し、「この記念碑は不名誉の象徴であり、犠牲者を侮蔑してきた」と報じている。

解体を視察したグウプチツェの市長は記者団に対し、「ソビエトはポーランドを解放せず、捕らえ、戦利品として扱った」と語った。

ポーランドは近隣諸国と同様、第二次世界大戦の始まりにナチスに侵略され、1989年まで旧ソ連の支配下に置かれていた。

市長はウクライナ侵攻を糾弾し、「ロシアはソビエト時代から何も変わっておらず、民間人を虐殺し続けている」と語った。

また市長は、「ロシアの法律は外国であっても赤軍の記念碑を撤去した者を起訴し、最高で禁固3年に処すと定めている」と強調した。

TVPによると、南西部と北西部地域の墓地跡地も撤去されたという。兵士の遺骨は1950年代に掘り起こされ、別の墓に移されている。南部の石碑は解体された。

ポーランドは1989年に共産党の支配を脱して以来、旧ソ連の支配の象徴であるモニュメントやプレートを公共の場から取り除いてきた。その中には解体されず、保管庫に移されたものもある。なお、赤軍兵の墓地や埋葬地は残されている。

ポーランドは欧州の中でウクライナを最も強く支持しており、ウクライナ市民数百万人を受け入れ、西側の兵器供給の拠点になっている。

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