◎地元のバス会社は今週、ヘル行き666番線を廃止し、「ヘル行き669番線」に変更すると発表した。
ポーランド、バルト海沿岸の町ヘル(Getty Images)

ポーランドのバルト海沿岸にある町ヘル(Hel)に向かう666番線バスはまもなく廃止になる予定だ。

この路線は長い間、多くの観光客に慕われ、人気を集めてきた。

しかし、一部の敬虔なキリスト教徒は地獄(Hell)と聞き間違えるような場所に新約聖書のヨハネの黙示録に記述されている獣の数字666のバスが向かうことに抗議してきた。

地元のバス会社は今週、ヘル行き666番線を廃止し、「ヘル行き669番線」に変更すると発表した。

669番線は6月24日から運行を開始する予定だ。

しかし、地元メディアによると、このバス会社はキリスト教団体の圧力を受け番号変更を決めたものの、多くの市民から変更に抗議する声が寄せられ、対応に苦慮しているという。

地元テレビ局は関係者の話しとして、「バス会社は666に戻すことを検討している(まだ変えていない)」と伝えている。

この路線は2006年から666という番号で運行されている。報道によると、担当者はジョークのつもりで番号を決め、国内外から多くの利用者が集まるようになったという。

中には「666番のバスでヘルまで行った」とSNSに投稿するために乗車する人もいたそうだ。

しかし、地元のキリスト教団体はこの路線について、「悪魔的な666と数字を面白おかしくバスの番号にするな」と抗議してきた。

ポーランドのジャーナリストたちも番号変更に失望を表明している。「最高のジョークじゃないか」

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