◎卵はイースター(復活祭)のシンボルだ。
イースターエッグ・チョコレート(Getty Images)

ノルウェーでイースター(復活祭、3月31日)に欠かせない卵が不足し、多くの市民がスウェーデンのスーパーマーケットに殺到、「卵戦争」が勃発した。

ノルウェーのメディアによると、首都オスロの南方に位置するスウェーデン国境のスーパーに「必死な」ノルウェー人が殺到し、卵をまとめ買いしているという。

一部のスウェーデン人はこれに不満を表明。あるSNSユーザーは「ノルウェー帝国から卵を守れ」と書き込んだ。

報道によると、スウェーデン国境の複数のスーパーで卵が品切りになったという。あるスーパーは卵の購入数を一世帯あたり20個入り3パックに制限した。

ノルウェー通信(NTB)は店員の話しとして、「スウェーデンのスーパーはイースター料理に欠かせない卵を手頃な価格で販売しています。ありがとうございます」と伝えている。

卵を買いそびれたという男性は地元テレビ局の取材に対し、「ノルウェーのニワトリは絶滅したのか?」と嘆いた。「どこにも卵がありません。どうして...」

スウェーデンの卵20個入りパックの価格は約560円。ノルウェーより30%ほど安い。

NTBによると、中央政府は最近、卵の過剰生産が懸念されることから、農家に生産量を減らすよう要請したという。

さらに、一部地域で鳥インフルエンザが発生し、多くの養鶏が殺処分されている。NTBは専門家の話しとして、「生産調整と鳥インフルがかぶり、品薄につながった」と伝えている。

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