◎フレイヤは昨年7月、オスロ近郊の港に姿を現し、ボートの上で日光浴をしたり、ゴロゴロ昼寝をしたりして世界の注目を集めた。
2022年7月18日/ノルウェー、首都オスロ近郊の港、ボートの上で休憩するセイウチ(Tor Erik Schrøder/NTB Scanpix)

ノルウェーの首都オスロ近郊で29日、昨年安楽死処分となったセイウチ「フレイヤ」のブロンズ像が公開された。

フレイヤは昨年7月、オスロ近郊の港に姿を現し、ボートの上で日光浴をしたり、ゴロゴロ昼寝をしたりして世界の注目を集めた。

地元住民はフレイヤを「大ヒットアトラクション」「観光大使」などと呼んでいた。

フレイヤはメスのセイウチで、体重は約600kg、年齢は2歳~3歳ぐらいだった。

市民はフレイヤを歓迎したが、オスロ当局は観光客がフレイヤと距離を取るよう求める勧告に従わず、事故につながる恐れがあるとして、安楽死の処置を施した。

一部の市民と動物愛護団体は安楽死処分に怒りを表明する一方、市民の大半は度重なる接近行為が悲惨な結果につながったと反省した。

ノルウェー通信(NTB)によると、地元のアーティストが昨年秋にブロンズ像の制作費用を集めるためのクラウドファンディングをはじめ、この数カ月で約27万ノルウェー・クローネ(約347万円)が集まったという。

2023年4月29日/ノルウェー、首都オスロ近郊の港、昨年安楽死処分となったセイウチ「フレイヤ」のブロンズ像(Tor-Erik-Schroder/NTB-Scanpix)
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