◎この銃乱射事件はLGBTQ+(性的少数者)に人気のあるナイトクラブ「ロンドンパプ」近くで6月25日未明に発生した。
2022年6月25日/ノルウェー、首都オスロの中心部(Javad Parsa/NTB/AP通信)

ノルウェーの検察当局は23日、首都オスロで6月末に発生した銃乱射事件に関与したとされる2人目の容疑者を探していると発表した。

この銃乱射事件はLGBTQ+(性的少数者)に人気のあるナイトクラブ「ロンドンパプ」近くで6月25日未明に発生。2人が死亡、21人が重軽傷を負った。

警察は43歳の男を現行犯逮捕している。容疑者はイラン出身でノルウェー国籍を取得していた。

容疑者は殺人、殺人未遂、テロの疑いで拘束されている。動機はまだ明らかになっていないが、警察は憎悪犯罪を視野に捜査を進めている。

オスロ検察の報道官は23日の記者会見で、「事件に関与したと疑われる40代のノルウェー人男性を探している」と説明した。

また報道官は、「事件は不特定多数を狙ったテロの可能性が高い」と述べた。

公共放送局NRKによると、警察は男性の身元や所在地を突き止めており、現在は国外にいるという。

検察は男性の情報を明らかにしなかったが、NRKは当局者の話を引用し、「男性はパキスタン在住」と報じている。

またNRKによると、男性の年齢を44歳で、「同性愛者を殺す」というコメントをインターネットに投稿したことがあるという。

実行犯のZaniar Matapour容疑者は1990年代にイランのクルド人地区から家族と共にノルウェーに移住した。情報機関は容疑者を2015年から認識しており、その過激な思想からイスラム過激派組織のメンバーではないかと疑っていた。

2022年6月26日/ノルウェー、首都オスロの中心部、銃乱射事件の犠牲者を悼む人々(Sergei Grits/AP通信)
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