◎受刑者は刑務官が運転する車で移動中、拳銃を奪い発砲。運転手が負傷し、受刑者は後方から来たバンを奪って逃亡した。
北マケドニア、首都スコピエ、パトカーと警察官(Getty Images)

北マケドニア当局は14日、刑務官4人が殺人罪で有罪判決を受けた受刑者の逃亡をほう助した容疑で逮捕されたと発表した。

検察庁によると、逮捕されたのは首都スコピエにある刑務所の警備担当司令官と刑務官3人。

同庁は声明の中で、「4人は受刑者の逃亡を手助けした容疑で起訴される」と述べている。

スコピエ警察は4人の認否を明らかにしていない。

検察庁によると、受刑者は12日遅くに手のひらを負傷したという。逮捕された警備担当司令官は刑務所内の診療所ではなく、市内の医療機関で治療を受けるよう命じ、護衛を手配しなかった。

地元メディアは専門家の話を引用し、「受刑者が外部施設で治療や手術を受ける場合は警察の付き添いが必要」と報じている。

受刑者は刑務官が運転する車で移動中、拳銃を奪い発砲。運転手が負傷し、受刑者は後方から来たバンを奪って逃亡した。

報道によると、受刑者を乗せた車には刑務官合わせて3人が乗っていたが、誰も受刑者を追跡しなかったという。

検察は逮捕した4人のうち3人に8日間の勾留を命じ、残り1人は出国を禁じられた。

警察は受刑者の行方を追っている。報道によると、この受刑者は2016年に懲役20年を言い渡され、過去に1度、脱走したことがあるという。

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